健康は大切!気になる症状・病気について正しく知ろう

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統合失調症と精神分裂病、双極性障害の違いと遺伝や発症率、完治は可能なのか?

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統合失調症
最近はマスコミでも「統合失調症」という病気が取り上げられることが随分と増え、精神疾患のなかでも比較的名の知られている病気となりました。

しかし、具体的にどのような病気でどんな症状が見られるのか、また完治できる病気なのかなど、その中身について知っている方はまだまだ少ないようです。

今回は統合失調症について解説していきます。

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統合失調症と精神分裂病、双極性障害の違いは?

さて、統合失調症について解説していく前に、統合失調症とよく混同されやすい精神分裂病双極性障害という二つの病気について、ご説明していきます。

まず精神分裂病ですが、現在、そのような名前の病気はありません。2002年以降、名前が変更され、現在では統合失調症に統一されています。
つまり精神分裂病と統合失調症は同じ症状を指す、というふうに考えてかまいません。

そして双極性障害ですが、これは統合失調症とは全く異なる病気で、「躁状態と鬱状態を繰り返す精神疾患」と定義されています。俗に言う(または古い呼び名では)躁うつ病という病気になります。

統合失調症の症状は?

では統合失調症とはどのような症状なのでしょうか?

統合失調症は幼児から40歳くらいまでの間に発症するとされており、原因は現在でも明確にはわかっていません。
有力とされているのは遺伝要素、これまでの生活環境から与えられた影響、脳内物質の異常分泌が考えられています。

具体的な症状としては大きく三つに分類され、それぞれ「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」と呼ばれています。

陽性症状では幻覚、幻聴、思考障害があり、陰性症状では意欲の欠如、思考力の低下、感情の平坦化が挙げられ、認知機能障害では記憶力低下や注意力の低下、判断力の低下があります。

まず最初はなんとなく身体がおかしいと感じながらもほとんど症状が出ません。進行していくと幻聴・幻覚を認識し始め、どんどん集中力や意欲が低下していきます。不安や緊張に悩まされ、自分がおかしいということをはっきり認識できます。この時点であまりに症状が急速に進行していると被害妄想に襲われ他人を攻撃したり、自死を選択する可能性があります。
そして、さらに病状が進行すると心身共に疲れ果てて完全な無気力状態になってしまい、ほとんど立ち上がることもできなくなってしまいます。

統合失調症は一日でも病院にいくのが早いほうが良いとされている病気です。自分がおかしいと思ったら恥ずかしがらずに早めに病院に行きましょう。もし被害妄想や幻聴・幻覚に苛まされている身内の方がいる場合も同様です。早めに病院にいくようにしましょう。

統合失調症は遺伝する?発症率はどれくらい?

統合失調症は遺伝によるリスクが確認されている病気です。

親が統合失調症なら必ず子供も統合失調症になる、とはいい切れませんが、そうでない親から産まれた子供よりは可能性が高くなる、というデータがあります。

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片親が統合失調症の場合、子供の統合失調症の確率は10倍となり、両親共に統合失調症の場合は40倍にもなると言われています。
うつ病などといった他の精神疾患と比べると比較的遺伝的要素が強い病気なのです。

しかし、統合失調症は一つだけの原因で発症するのではなく、複数の要素が絡み合って発症するというように考えられています。
両親ともに統合失調症の場合、そうでない両親の家庭と比べて生育環境が随分異なってくるのは予想できますよね。そういった環境要因も統合失調症の原因となりうるので、決して遺伝だけが原因と考えないようにしましょう

また統合失調症の発症率は1%程度と言われています。
しかし実際に発症して通院している方の多くは両親ともに統合失調症ではないという方が多いようです。遺伝以外の統合失調症のリスクを抑えていく、というのが統合失調症を防ぐ効果的な考え方といえるでしょう。

統合失調症は完治する?寛解は何年かかる?

さて身近に統合失調症と診断されてしまった方がいる場合、完治するのかどうか、というのがとても気になると思います。

はっきりいうと統合失調症は完治する病気ではありません。症状が回復し、元通りの生活が送れるようになっても再発の危険が高い病気だからです。

よって統合失調症にはよく、「寛解」という状態が使われます。
これは「完治とはいかなくとも症状が落ち着き、穏やかであること」という状態です。

とても残念なことですが、統合失調症は再発しやすい病気なのです。
しかし、寛解に持っていくことは可能です。本人と周囲の状況次第では今後ほとんど症状を感じることなく過ごすこともできるでしょう。

再発を防止するためには統合失調症を誘発する要素をなるべく排除していく事が重要です。
睡眠不足や運動不足、ストレスなどリスクとなりそうなものを解消してなるべく本人がのびのびと生活できるように環境を整えましょう。
社会人になっている場合には目標は社会復帰かと思います。それを助ける公的な援助制度もあるので最大限活用していきましょう。

寛解までもっていく、あるいはその後の再発を予防するということでとても重要なのは本人もその周囲の方も長いスパンで病気と向き合うということです。

統合失調症を発症してしまった場合、その治療には多くの時間がかかります。被害妄想や無気力などで身体と心のエネルギーを消耗しきった結果、ほとんどの人が治療を始めても家に閉じこもってぐったりしてしまいます。この状態からの回復にも最低でも数カ月は必要とされているのです。

しかし、きっと良くなると信じて治療を続けていけば時間はかかっても症状の回復は必ず見込めます
諦めずに、主治医とよく相談しながらゆっくりと治療をしていきましょう。

さいごに

記事本文で、統合失調症の発症率は1%と書きました。これは言い方を変えると100人に1人は統合失調症を発症する可能性があるということです。

そう考えると、意外と発症する可能性は高いと思いませんか?しかも遺伝的な要素はあるとはいえ、誰にでも発症する可能性のある病気なのです。自分、もしくは家族が発症してもおかしくないということです。

この病気と戦うことでとても重要なのは病気をよく知るということです。今ではだいぶ薬の進歩も進み、この病気に対する研究も深まっています。

改善していく可能性は充分高い病気ですが、それには周りの理解も不可欠です。そのためにも統合失調症について知り、その対策を考えていくことが大切です。

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