心筋梗塞は突然心臓が止まるような痛みに襲われ、命に関わる恐ろしい心疾患というイメージをお持ちではないでしょうか?
しかし前兆を正しく知り、改善・予防方法などを行うことで防ぐことも可能な病気です。
とはいえ、一歩間違えれば一命を失う気をつけなければならない病であることには違いはありません。今回は心筋梗塞についてご一緒に見ていきましょう。
心筋梗塞の前兆はどんな症状をチェックすべき?
心筋梗塞になった人の多くは、前兆がほとんどなく突然訪れたと言われることが多いようです。そのため、一番の予防方法は、普段から生活習慣やストレスなど、健康に害のあるものは気を付けておくよう努めたいものです。
心筋梗塞になりやすい家系や、健康診断に少しでも引っかかるものがある人で、前兆が少しでも感じられるのであれば、本人はもちろん、家族も注意がいきやすいですし、予防や診察に向かうことにも抵抗が低いでしょう。
主に心筋梗塞の前兆と呼ばれるものは以下のような症状があります。
- 左胸の痛み
- 左肩、背中の痛み
- 吐き気
- 呼吸がしづらい
- 息切れ
- 顎の痛み
- みぞおちの痛み
左肩が痛いという感覚は、実際には肩ではなく脳の勘違いで心臓ということもあります。肩や背中が痛むという人は要注意です。
また、みぞおちが痛くて、吐き気がする人は、胃の病気と思いがちですが、心臓に原因がある場合もあります。間違えやすいので気を付けたい所ですね。
心筋梗塞の前兆を感じたら病院は何科に行くのか?
実際に心筋梗塞の前兆を感じたら、病院に行く事が一番です。心臓に関わる病気は早めに分かった方が対処もできますし、何より行かないことが怖いです。しかし、その前兆が心筋梗塞のものかどうかもわからないですし、何科に行っていいのかわからないですよね?
もし前兆を感じたら何科に行ったらよいのでしょう?
一番は内科です。吐き気や呼吸困難、胃痛などは、肺や胃だと思いがちですので、最初に内科に行くとよいです。その中で、胃ではない場合には心臓かもしれない…となる可能性が高いからです。
明らかに胸の痛みや心臓かも…と思う場合には、循環器内科をおすすめします。循環器内科は心臓や血管などの専門医です。
色々な症状を感じていて内科に行き、心臓に原因がある可能性が・・・と診断された場合には、最終的には循環器内科の診療に回されることになります。
そのような点から考えると、心筋梗塞などの心配があるのであれば総合病院が安心です。どの科とも連携しており、検査も受けやすいからです。
あまりにも強い痛みが感じられる場合は、まずは、どこの痛みでも病院へ行く事をおすすめします。
ちょっとの痛みが気になる、という場合には、まずは内科からでもいいので受診するようにしましょう。
心筋梗塞の予防方法はある?
心筋梗塞はいきなり発作をして起こる事が多いです。予兆が少ないので、気を付けることが難しいとも言われています。
しかし、予防法はしっかりとあります。生活習慣の見直しです。
心筋梗塞になる人の多くは、高血圧、脂質異常症(高コレステロール血症)、糖尿病、肥満の人です。また、喫煙者に心臓病が多いのも有名な話です。
そういった原因がもともとある人は、その原因を解消する事が心筋梗塞の予防になります。
食生活、生活リズム、適度な運動等、健康によいと言われる生活を心掛けるだけでも全然違います。
とくに適度な運動は、大人になれば運動する機会も減り、なかなかする事はできません。意識してやるしかありません。自宅でのエクササイズや近所の散歩から始まるウォーキング等、少しずつできる事をやってみてはいかがでしょうか?
とはいえ、あまりにも運動をしていない体が突然急に負荷の高い運動をすると心臓に大きな負担がかかります。「よし!これからは運動をするぞ!」と意気込んで尻窄みにならないように、ゆっくり継続して少しずつ負荷を増やしながらやることがコツであることをお忘れなく!
脂質異常症の場合には、特に野菜を多く摂取することを意識して下さい。普段野菜不足の人は、肉を控え、野菜を意識して摂る事でだいぶ変わってきます。
まとめ
心臓病の予兆は、主に痛みで出ます。特に左半身の痛みに注意です。できれば前兆を感じたら、総合病院へ行き、生活習慣の改善に心がけましょう。