健康は大切!気になる症状・病気について正しく知ろう

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ADHDの子供への接し方、叱り方、対応で注意することは?もしもADHDと診断された場合に知っておきたいこと

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もしもわが子がADHDと診断されたとしたら、ある程度の覚悟を持っていたとしても、やはり親としては誰もが衝撃を受けるものです。
そして、子供をどうまっすぐに育てればよいのか、社会で自立していくことはできるのだろうか・・・、と不安は尽きることはないでしょう。

今回の記事では、お子様がADHDと診断されてしまった親御さんのために、子供への接し方、叱り方、対応で注意することや治るのかどうか、普通学級と施設ではどう選べば良いのかなど、基本的な子育ての注意点をご紹介していきます。
ADHDは、何を置いても一番にまずは親がしっかりと理解することが重要です。その基礎がしっかりしていれば、改善していくことも不可能ではありません。

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ADHDの子供への接し方、叱り方、対応で注意することは?

ADHDとは不注意、多動性、衝動性が強く発現してしまう病気です。遺伝由来とも言われますが詳しい原因は判明しておらず、先天的な脳障害の一種と考えられています。

したがって今までの育て方、叱り方が良くなかったからADHDになった、ということはありえません

しかしこれからの症状の発現の仕方に接し方や叱り方が影響を及ぼすことは充分に考えられます。なので誰よりもいちばん身近にいる親御さんがADHDの特性と、お子さんがどのような行動をしがちなのかをしっかり認識しておく必要があります。

ADHDはおよそ三つの行動パターンに分類されますが、現れ方はその子供によってかなり異なってきます。

しかし、共通して言えるのは「むやみに厳しく叱りつけるのは逆効果」ということです。

ADHDの大きな問題の一つとして、子供自身も苦しんでいるということが忘れられがちということです。病気の特性を周囲に理解されないため友達や親、教師と関係がうまく作れずに自尊心がまったく育たなくなってしまうこともあるのです。

上手に接していくにはまずお子さんの特性をよく把握しましょう。
例えばどうしても集中して宿題などを解いていくことが出来ない場合はテレビを消す、おもちゃを片付けてあげる、部屋の隅などを利用して余計なものが目に入らないように工夫するなど、お子さんに足りない部分を補っていくように接してあげましょう。

そして課題が終わったり、良い行動を取ったときにはすぐに褒めてあげましょう。しっかりと親の喜びの感情を伝えることでお子さんもそれが嬉しくなり、好ましい行動をとるようになっていきます。

また叱り方は感情的に大声を出してはいけません。まっすぐ目を見て、すぐ近くから静かに穏やかに、そうした行動を取ってはいけない、こういうふうにしなければならない、ということを具体的に注意してあげましょう。ただ怒るだけでは具体的にどうすればいいのか子供も理解することが出来ません。何が悪く、どうすれば良いのかをはっきり注意しましょう。

子供のADHDは治るの?治療方法は?

はっきり申し上げると、ADHDは完治が期待できる病気ではありません。ですが緩和させることは出来ます

なぜ完治が見込めないかというと、前述したとおりADHDは先天的な脳障害であるとされているためです。そのためカウンセリングや投薬で完全に治療するのはできません。

ではなぜ治療をするのかというと、本人と周囲の人たちとが「折り合いをつけて上手に生活していく」ためです。
もちろんその中にはADHDの特性である不注意・多動性・衝動性からくる不適切な行動を減らしていくことも含まれていますが、一番の目的は、お子さんが他者から否定されずに自尊心を持って、友達と一緒に自立して生活できるようになることです。

基本的な治療としては本人や保護者のカウンセリング、周囲の環境を整えていく教育・療育支援と、投薬による治療の二つとなります。

本人の特性に合わせてなるべく適切な行動が取れるように本人・保護者・周囲の大人が意識を共有する、環境を整えるというのはとても効果的です。

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ADHDの子供は勉強や器用さが求められる運動が苦手な傾向がありますが、それは単に集中できないために学習が頭にはいっていないだけで、本人の知能や運動能力には問題が無いことも多いのです。
こうした子供をより能力の発揮できる環境に置いてあげることで、きっとそれぞれの才能を伸ばしていってくれるはずです。

そして投薬による治療ですが、使用される薬は精神薬と分類されるものです。副作用が強く出ると報告される薬もあるために投薬による治療に抵抗をおぼえる方も多いようです。

ある程度大きくなれば副作用は緩和されていくことも多いようなのですが、個人差も大きく、とても良い効果が出る場合もあれば、副作用に苦しめられてしまうこともあるようです。

現在ではADHDの治療に使われる薬はだいぶ種類が増えており、それぞれのお子さんになるべく合うように薬を選ぶこともできるでしょう。
もちろん自分で調べたものを押し付けるのではなく、担当の専門医とよく相談して薬を決めていきましょう。

ADHDの子供は普通学級か施設、どう選ぶべき?

お子さんを学校に通わせるとき、普通学級か特別学級か、あるいは施設か。その年齢となった時、多くの保護者が相当に悩むことになります。

まず、お断りしておきたいのが、医師の診察によってADHDと診断されても、特別学級に入らなければならない、という義務は無いということです。

どちらがいいか選ぶには、本人の状態を考えつつ学校側や児童相談所など公共の相談機関と話をしながらどの選択肢を採用するのかが一番無難な考え方です。

特別学級に通わせるまたは養護施設に預けるというのはとても抵抗がある方もいるかもしれませんが、本人のペースに周りを合わせるという意味で、本人にとって一番幸せな状態を作り出せる可能性があります。

ADHDという前提で周囲の大人も接してくるために本人の負担も少なく、また同年代の子供も同じような状況の子が多いためです。しかし、本人がその環境に慣れすぎてしまってかえって親といるより学校または施設にいたいと言ってくるお子さんもいるようなので、親としては寂しい思いをするかもしれません・・・。

また本人の状態によってはもちろん普通教室で他の子供と同じ環境で生活を送らせてあげることも可能です。
ADHDは小さい頃から治療を行ったほうが効果が高いと言われており、治療が上手くいっていれば、学校でも他の子供達と良い関係を築いて生活できるかもしれません。

ADHDのお子さんと向き合うときに一番良くないのは一人で抱え込んでしまうことです。
出口の見えないお子さんとの生活は、我が子ながら大変なものです。あったはずの愛情を忘れてしまう瞬間もあるかもしれません。
しかしそれを親だけで抱えて悩んでしまうと、自分もお子さんも不幸なことになってしまいます。

また学校も一概に協力的ではないこともあります。
担任の先生にADHDの理解が足りない場合はなかなか話が先に進まない可能性もあります。

幸い今の時代ADHDへの理解または関心はかなり広がっているため、たとえば学校が協力的でない場合でも、教育委員会や児童相談所など、相談できる場所がいくつもあるので、協力を得られない場合には、相談先をひとつに限るのではなく、複数の場所に当たってみるようにしましょう。

色々な相談先を当って、両親そしてわが子にとってより良い選択肢を選ぶようにしましょう。

まとめ

ADHDという症状は本人にとっても、親御さんにとってもとても大変なものです。
お子さん本人にとっても、わかっていても自分で制御できないのですから普段の生活から様々な重圧を感じていることも多いものです。

普通学級に通わせる、特別教室、施設を選ぶという幾つかの選択肢はありますが、その選択をするのは本人ではなく親御さんです。

その後はある程度自分の手を離して他の大人に子供を任せてしまってもかまわないのです。
ですがお子さんのその後を決める判断はいずれしなくてはなりません。そのためにもしっかりとADHDのことを学び、お子さんの特性をよく把握しましょう。

もちろん、最初の判断を誤ってしまっても修正は可能です。
相談できる先はフル活用して、自分とお子さんにとってもっともベターな選択ができるようにしていきましょう。

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